ラクトフェリンは牛乳から取れないって本当でしょうか・・・。今回はこの課題について解決の糸口となるラクトフェリンの性質を覗いてみましょう。
ラクトフェリンとは
ラクトフェリンは、私たちのような哺乳類の分泌物のなかに含まれている天然成分です。
専門的にラクトフェリンを説明すと、1939年にスウェーデンの学者により発見された「赤いタンパク質」で、700以上のアミノ酸が結合したタンパク質です。
ヒトでは出産したばかりの新生児を、外敵(細菌・ウイルス)から守りそして成長を促すための必要不可欠なラクトフェリンを母乳を通して補給されます。また、私たちにとって益でもあり害でもある「酸素」や「鉄」を見事に調整して利用するための役割も担っているのがラクトフェリンなんです。
しかも体に副作用がなく「がん」・「糖尿病による合併症」・「花粉症などのアレルギー」・「骨粗鬆症」・「ダイエット」によいとされる貴重な天然成分でもあります。
ラクトフェリンタンパク質
先述したとおりラクトフェリンは700以上のアミノ酸がつながったタンパク質です。よく耳にするタンパク質はラクトフェリンに限らず共通した特徴があります。
「タンパク質」は熱により「変質してしまう」ことです(変質=別物に変わる)。例えば、卵をフライパンで炒めると黄身の周りにある卵白が白くなるのを誰もが知っている事実ですが、実はこれも変質の一例で加熱前の卵白はビタミンHの吸収を阻害し、過熱後は阻害しないものに変質するのです。
このような変質がタンパク質にはあるということを知るだけでもサプリメントを選ぶ際の大事な「選択力」として役に立ちます。
牛乳の製造工程
牛乳はご存知のとおり牛の乳から作りますが搾乳から出荷までにいたるまでの工程は多岐に渡ります。この製造工程で一番ネックとなるのが殺菌工程です。
一般社団法人日本乳業協会によると殺菌工程では120~150度で1~3秒とされています。このような高温での殺菌は安全な牛乳を届けるために必要不可欠なのと同時にラクトフェリンにとっての変質温度となります。
母乳と牛乳のラクトフェリン量
上述したようにラクトフェリンは熱により変質してしまいますので搾りたての牛乳に比べ減ってしまうことは間違いありません。
具体的に申しますと、ヒトの成熟乳では1ミリリットル約1,000マイクログラム(μg)で、初乳児期は7,000μgのラクトフェリン量を子供に与えています。また、過去ラクトフェリンの実験において発表されているダイエット効果や、抗ウイルス作用などに使用するラクトフェリン量は臨床の目的により夫々ありますが、300mg以上と言うのがひとつの目安となっています。
上記に比べ、牛乳には1ミリリットル当たり20~200μg程度と非常に少量ですのでラクトフェリンの効果を期待できる量ではないと考えるのは私だけではないでしょう。
飲み始めてからお腹のぽっこり具合が減ってきた感じがします!
デブ菌を減らすというキャッチコピーに惹かれて購入して1ヶ月くらい。食べすぎても太りにくくなった気がするかも?
ヨーグルト風味で飲みやすいし、コスパも良いので続けやすいですね。