今回のラクトフェリントークは、部位別で最も多いがんのひとつ「大腸がん」について、予防に役立つ情報などお届けしたいと思います。
最も多い大腸がん
前に、ピロリ菌対策で取り上げた胃がんの【2015年予測罹患数】は133,000人。そして同じく大腸がんはというと135,800人と胃がんの罹患数を超え、この30年で約3倍に増えている病気です(国立がん研究センターより)。
大腸がんには、ポリープからがんになるもの(ポリープ由来)と、平坦な粘膜に直接がんが出来る(非ポリープ由来)ものとがあり、約7割がポリープ由来です。よく検診で腸にポリープがみつかって摘出手術をするのはこのためです。
大腸がんの発生に大きく関わっているのは「加齢」と「遺伝」といわれています。加齢については後述するリスクを下げる食品などで補う方法がありそうですが、遺伝子となるとそうはならないと思う人もいるでしょう。確かに、血縁者に大腸がんが居る場合、リスクは3倍になると一般的に言われます。言われますが、実際に「遺伝」によるがんの罹患率はそう高くなく「がん全体」で1割にも満たないという報告もたくさんありますので変な恐怖感はもたないでください。
問題なのは、大腸がんに限らず血縁者に「がん」に罹った人が居る場合、家族ですので食生活が似てしまうという点です。ストレートに言いますが「大腸がんになりやすい食生活を受け継ぐ」ということです。
大腸がんのリスクを高める加工肉と赤肉
昨年【国際がん研究機関】が「ハムやソーセージ」なのど加工肉を条件付きで「発がん性物質グループ1」に指定いたしました。ここでの条件とは、食肉そのものには栄養価があるので全体のバランスを考えながら「各国政府と規制当局がリスクを評価すること」となっています。
※リスク評価は少し下がるが、牛・豚・ラムなど哺乳類の「赤肉」も恐らく発がん性があるとされました。
グループ1は、発がん性の確実性を示し「たばこやアスベスト」と同じ評価となります。また、加工肉とは、ハム・ソーセージ・ベーコン・ビーフジャーキーなど塩分を加えたり燻製にしたものを指していて、毎日50グラムの加工肉を食べた場合、大腸がんに罹る確率が18%(100グラムだと36%)上昇するんだそうです(800以上の論文を分析した結果)。
※日本人に基づく研究でも加工肉の大腸がんリスクは可能性ありと評価されています。
加工肉を毎日50グラム以上食べている人は、減らす工夫や後述するリスクを下げる食品でバランスをとることが重要だといえそうです。
加工肉と赤肉がなぜ大腸がんの原因に
これには少なくともふたつの原因が考えられます。ひとつは、肉を食べると胆汁酸という消化液がたくさん分泌されます。そして、その胆汁酸が大腸に入ると腸内細菌により二次胆汁酸に変化するのですが、その二次胆汁酸に発がん性があるといわれています。
ふたつめは、前にも取り上げましたがAGEs(終末糖化産物)の摂取があげられます。AGEsは老化を促進する成分として知られていますが、加工肉や赤肉(赤肉といっても焼いて食べますのでAGEsが増えます)は多くのAGEsを摂取してしまいます。老化は大腸がんに限らず、多くの病気のリスクを上げるといわれますので、AGEsは間接的な発がん性物質とも言えます。
最近は、肉を食べる人は元気で長生きと言われることもありますが、様々な要素で個人差がありますので一様に考えるのは危険といえます。
次回はアルコールのリスクについてお話しします。
飲み始めてからお腹のぽっこり具合が減ってきた感じがします!
デブ菌を減らすというキャッチコピーに惹かれて購入して1ヶ月くらい。食べすぎても太りにくくなった気がするかも?
ヨーグルト風味で飲みやすいし、コスパも良いので続けやすいですね。