今回は最近よく耳にするAGEについてお話したいと思います。AGEとは【Advanced Glycation End Products】の略で日本語にすると【終末糖化産物】と呼ばれます。最近耳にするので、新しく発見されたと思っている方も多いかもしれませんが、大昔から知られている老化因子です。
糖尿病とは
2014年の厚労省の発表によると、予備軍を含めて糖尿病患者は2000万人と推定されています。今更ですが、糖尿病とは血液内の糖が増えてしまう病気ですが1型糖尿病と2型糖尿病とがあります。
1型糖尿病とは、すい臓のベータ細胞が働かなくなって起こる糖尿病で全体の1~3%ほどがこれにあたります。2型糖尿病は、体内のインスリン量が減ったり、筋肉などでインスリンが働きにくくなるもので、ほとんどの人がこのタイプといわれています(2型糖尿病の人は内臓脂肪にも気を付けましょう)。
いずれにしても、糖尿病で最も怖いのは血液中のブドウ糖が余り続けることで、体内のAGEや活性酸素が増えてしまい(老化のスピードが加速する)、様々な合併症を引き起こすということです(※血液検査で診るHbA1cはまさにAGEのひとつです)。
本当に怖い合併症
糖尿病は合併症を抑えることができれば、克服したも同然といわれるドクターも居るぐらい怖いものばかりです。下記のリストは合併症となりえる疾患リストです。
- がん
- 心疾患(心筋梗塞や狭心症)
- 脳卒中(脳梗塞やくも膜下出血など)
- 糖尿病性網膜症(国内の失明原因の1位)
- 糖尿病性腎症
- 糖尿病性神経障害(皮膚などが壊死を起こす)
- 白内障や視力障害
- 高血圧・高脂血症
など、例を挙げればきりがないぐらいです。そして、これらの合併症の原因のひとつがAGEとなります。
糖尿病でありながら暴飲暴食をやめられない人が居りますが、合併症の中にはご自分だけではなく、ご家族を巻き込む合併症(要介護状態や・酷い体臭など)もあるということを認識いただきたいところです。
AGEとは
では、AGEとは何でしょうか。終末糖化産物って言われてもよくわかりませんが、「タンパク質とブドウ糖が結合(くっついてしまった物質)」したものをこう呼んでいます。
体内で血糖値が高い状態が続くと(まさに糖尿病がこれにあたります)、ブドウ糖が変質してしまい、近くのタンパク質と結合しやすくなってしまいます。糖尿病は積極的に体内でAGEを合成する病気といえます。
また、体内で合成される以外にもAGEは身近にもあります。簡単な例を挙げますが「目玉焼きの焦げた部分」「焼き魚の焦げた部分」「焼き肉の焦げた部分」は正にAGEそのものとして体内に入ってきます。
AGEは糖尿病でなくとも、現代社会で生きる多くの人にコントロールが必要な老化因子なんです。
次回は「AGEのコントロール」についてお話したいと思います。
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